「無縁社会」を「会話の力」が解消
 読売新聞の「無縁社会」の話をしよう。 第一部 識者に聞く 最終回に、答えに窮する究極の選択を題材とした討論形式の講義が人気を博している。米ハーバード大教授。マイケル・サンデル氏は、日本の孤独死や不明高齢者の問題は、痛ましい悲劇だ。コミュニティの喪失がもたらしたと言えよう。「無縁社会」の原因は何か、自問する必要がある。と話しています。

 外国人には、日本の孤独死や不明高齢者の問題は、痛ましい悲劇と映っているようですが、日本人には、痛ましい悲劇ではなく複雑な人間関係から解放された「無縁社会」を好む傾向があります。
 
 菅首相は、昨年8月28日、高齢者の孤立化を防ぐための支援策を指示していますが、先ず、自己責任が強く求められる個人主義を自分さえよければ他人はどうなっても良いと言う自己主義を勘違いし、モラルの低下した日本人と「人間よりも機械頼み」の日本社会の現状を認識して下さい。

 日本人の優秀な頭脳や技術力が人間対人間の関係を機械対機械に置き換えてきたため、機械に職場を奪われ、機械に使われ、手数料を取られ、機械に記憶力や計算力も奪われ、今やコミュニケーション(人間関係)も奪われ、コミュニティも崩壊し「孤立化」した、歪んだ日本社会になっています。

 昨今の様々な事件・事故のその背景には、地域内コミュニケーション(人間関係)の崩壊があります。本来、人間同士の会話が基本のコミュニケーションを再生しなければ日本社会は大変なことになるでしょう。いや、もうなっています。

 高齢者の「孤立化」による所在不明問題が年金詐取や詐欺事件に発展しています。又、日本は、長寿社会となり2020年には、認知症患者は、300万人に達すると予想されています。更に、核家族化により、現在、独居高齢者は、450万人に達し、孤独死も増加の一途を辿っています。 このような社会的現象を防ぐには、“デイコール”のような有効な安否 確認システムが必要です。

 高齢者等、「人の安否確認」ができる唯一の方法が、「会話の力」を活用することです。「会話の力」とは、人間同士の肉声を介する心の交流(ヒューマンコミュニケーション)であり、2003年8月14日に発生した、ニューヨークの大停電事故でも見直された、停電時でも使える固定電話機本来の機能が「会話の力」です。

 “デイコール”「地域(人的交流)再生ツール」を活用し、認知症予防や孤独死防止に役立て、高齢者医療費の適正化・効率化を図り、高齢になっても健康を維持できるような予防体制を充実させ、これからの、少子・高齢者時代を地域の人々と安心して暮らせる「地域共生型社会」づくりを目指しています。

ご支援・ご協力をお願い致します。